『闇の国のアリス』
第零話 「始まり」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
頭の中はそれで一杯だった。
なんで?
その問いだけが頭の中を駆け巡っている。
ただのゲームじゃなかったの?
ゴールはどこ?
後ろから「彼女」の足音がする。
今はこうして茂みの中に隠れているけど、見つかるのは時間の問題だ・・・・・
走った。
茨の中を。傷だらけになりながら。
何処かで笑い声が響いている。
走った。
もう何処かすらわからなくなってしまった道を。
もっとも最初から知っているところというわけでもなかったが・・・・・
焦りと不安。
後者は此処に来たときから感じていたことだけれど。
目の前に。
何かが居る。
絶対的な支配者。「彼女」はこちらを振り向いた。返り血に染まった身体をそのまままるごと。
もう、駄目だと感じた。解ってしまった。
こちらに一歩踏み出してきた。私は最後の足掻きとばかりに、
持っていた「鋏」で「彼女」に襲い掛かった・・・・・
手ごたえは合った。
確かな弾力がこの手に残った。私は・・・・・・・
崩れ落ちた。
アリスは「彼女」倒した。確かに。その手で。
「彼女」もまたアリスの首を落とした。地面に。その手で。
(了)